春から夏にかけて体の調子が良くない、それは「夏の花粉症」かもしれません。
イネ科植物が原因となる夏の花粉症
夏の花粉症はイネ科の植物による花粉症です。
アレルギー性鼻炎にはスギなどの花粉による季節性のものと、ハウスダスト・ダニなどによる通年性のものがあります。
イネ科の雑草の花粉は関西では4月下旬から7月にかけてピークを迎えます。実はスギ花粉の次に多いといわれており、おもにカモガヤという雑草が原因となります。
イネ科の花粉症の症状
くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど、スギ花粉など他の花粉症と同じ症状が中心となりますが、スギ花粉症に比べて目のかゆみ・充血などの症状が出やすい傾向にあります。
イネ科の花粉症対策
通常の花粉症と同様の対策
スギ花粉など、他の花粉症と同様の対策が有効です。
- マスク・眼鏡を身に着ける
- 帰宅時は玄関に入る前に頭から足先まで花粉をはらう
- 洗顔・うがい・手洗いをこまめに行う
- 花粉が付着しにくい素材の服を着る
- こまめな掃除
- 空気清浄機の使用
イネ科の花粉の特徴に沿った対策
生育地に近づかない
イネ科の植物は草地や河川敷など、人の生活圏に近いところに生育しています。花粉の飛散距離は数十メートルとスギなどの花粉に比べ、遠くまで飛散しません。このため、イネ科植物が生育している範囲に入ったり近づいたりしないことが対策として考えられます。
除草する
イネ科植物が花を咲かせて花粉を飛ばす前に草刈りを行うことも有効です。家の庭など、ご自身で手入れができる範囲でしたら、夏前の除草をおすすめいたします。
症状が長引くときは
一般的に有名なスギ・ヒノキの花粉の時期が終わる頃に花粉症の症状が見られる場合は、イネ科花粉症が疑われます。
長引く場合は医療機関を受診くださいませ。