唾石症の手術

唾石症とは

唾石症とは

唾液腺の中、あるいは導管内部に唾石ができた状態を「唾石症」と言います。細菌槐や異物を核にして唾液中のカルシウムにコーティングされ、唾石が生じます。大きなものになると3センチを超えることもあります。ほとんどの場合、唾石は顎下腺に発生します。

食事中や食事をしようとしたときに、顎の下(唾液腺のある位置)が腫れ、激しい痛みが生じます。しばらくすると次第に症状が消えていく特徴があります。

小さな唾石の場合、開口部から自然に排出されることもあります。

唾石症の手術

唾石症の手術には「唾石摘出術」と「顎下腺摘出術」の二種類があり、いずれの手術が必要になるかは唾石が生じた場所や数によって決まります。

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手術・入院までの流れ

唾石摘出術

対象となる病状 舌の横あたりに唾石があり、口の中から取れそうな場合
対象年齢 特に年齢制限はありません。
意義 唾液の出口にある石を取り除き、顎下腺を腫れないようにします。
手術方法 舌と歯の間にある粘膜を切開し、唾液管から石を取り除きます。
麻酔方法 局所麻酔(粘膜に麻酔の注射をします。)
手術での危険性 稀に舌のしびれがでることがあります。他には特に問題となるようなものはありません。
手術所要時間 20分程度
入院日数 原則、外来手術です。半日入院となる場合もあります。
術後の外来通院 3週間〔週12回(1週間)+週1回(2週間)〕
手術後の注意点
  • 術後数時間で食事ができます。当日の入浴は禁止です。
  • 4・5日間、飲酒や運動は控えめに。

顎下腺摘出術

対象となる病状 CT等で唾石の位置が深いか、複数個ある場合
対象年齢 年齢制限はありません
意義 今後、唾石で症状が出る危険性をなくす
手術方法 顎の下の皮膚を切開し、顎下腺を取り除きます。
麻酔方法 全身麻酔
手術での危険性 下口唇領域の顔面神経麻痺、舌のしびれ感などの可能性
手術所要時間 1時間
入院日数 一泊以上の入院
術後の外来通院

4週間〔週23回(1週間)+週12回(3週間)〕

手術後の注意点
  • 顎下部の皮膚を切開しますので、術後57日目に抜糸をします
  • 10日間、飲酒や運動はできません

唾石症の手術費用

唾石症の手術 実質自己負担額
唾石摘出術 10,000円以内
顎下腺摘出術 約80,000円

※実質自己負担額は、高額療養費制度を利用された一般的な所得<区分ウ>の方の概算金額です。所得によって異なります。また、入院期間・処置等によっても多少前後いたします。

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