アデノイド切除術
「アデノイド」とは、喉の奥に位置するリンパ組織のことです。細菌の侵入を防ぐ役割を果たしていると言われています。
アデノイドは4~5歳頃にもっとも大きくなり(図5)、10歳を過ぎると次第に小さくなっていきます。アデノイドが大きい(肥大した)ままだと、鼻閉、口呼吸、いびき、滲出性中耳炎による難聴が引き起こされることがあり、そういった場合には切除手術が必要となります。
アデノイド切除術では、出血以外の危険性はほぼ見られません。当院では、全身麻酔下において、安全に切除・吸引を行うことが可能です。
口呼吸やいびきについては手術後数日で改善しますが、中耳炎や副鼻腔炎が起きている場合にはそちらの治療も行わなければなりません。
対象となる病状 | アデノイドが大きく、鼻づまりや中耳炎の原因となっている場合。 |
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対象年齢 | 3~6歳 |
意義 | 鼻のとおりをよくして、鼻閉やイビキ、中耳炎をなおします。 |
手術方法 | 口からアデノイド切除用の特殊なメスを入れて、アデノイドを切除します。 |
麻酔方法 | 全身麻酔 |
手術での危険性 | 稀に術後出血や一時的な開鼻声がでることがあります。 |
手術所要時間 | 15分程度 |
入院日数 | 1泊2日 |
術後の外来通院 | 約4週間〔週1、2回(1週間)+週1回(3週間)〕 |
備考・その他の注意点 | 稀ですが、術後1・2年で再び腫れることがあります。 |
手術後の注意点
- 術後数日間は出血に対する注意が必要です。
- 術後4・5日で、入浴、運動はできます。
子どものアデノイド肥大の手術費用
子どものアデノイド肥大の手術 | 実質自己負担額 |
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アデノイド切除術 | 50,000~70,000円 |
※実質自己負担額は、高額療養費制度を利用された一般的な所得<区分ウ>の方の概算金額です。所得によって異なります。また、入院期間・処置等によっても多少前後いたします。